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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第9章 甘い嘘●


◇◆◇



土曜の夜のデパートは買い物客でにぎわっていた。

もともと休日に外へ出るという事があまり無かった私だが、昨日の愛美先生の“美容講座”のせいもあってか、デパートのコスメカウンターへ行ってみようという気持ちになった。

店員に勧められるがまま、フルアイテムを購入する。

今まで化粧に全く興味がなかったのが嘘のよう。

案外、私は流されやすい性格なのかもしれない。



しかし、それはそれで良いと思えた。

少し物事を柔軟に捉えられるようになった。

それは間違いなく佐久間さんのおかげだ。

今朝の“出来事”を思い出し、思わず笑みがこぼれてしまう。

卑屈だった私の心は、佐久間さんによって変わったのだ。



ショップバックを手に持ち、エスカレーターを降りる。

ランジェリーコーナーにも脚を運んでみたが、あまりにも派手な下着の数々に圧倒され、手を出す事が出来なかった。

今日はもう帰ろうか。

腕時計を見ると午後8時。

佐久間さんは仕事で遅くなると言っていた。






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