第8章 身体の関係●
秘部の突起を指先でつままれる。
「んっ…。」
唇を塞がれ、吐息にも似た声が漏れた。
佐久間さんの激しい愛撫に、私の秘部は湿りを増す。
“入り口”を探すかのようにクチュクチュと音を立てているのはわざとなのだろうか。
まるで私の反応を楽しんでいるように、細長い佐久間さんの指は、私の敏感な部分を刺激し続ける。
「痛くない?」
そう耳元でささやかれた。
「…はい。」と応えるだけで精一杯だ。
私の“中”へと滑り込むように入ってきた佐久間さんの指が、より一層音を立てながら掻き回す。
より敏感な部分を見付けては、優しく指で擦り出した。
どちらかと言えばセックスは苦手な方だった。
あまり経験も無く、気持ちが良かったと感じた事は無いに等しい。
セックスは相手を悦ばせるだけの物。
そう思っていた。
それが佐久間さんはどうだろう。
私が気持ち良くなれる部分を探しているようだ。
その細長い指でなぞられれば、全てが性感帯へと変わってしまう。
今まで感じた事の無い快楽の波が、何度も身体へと押し寄せてきているようだ。