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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第2章 高校教師


クローゼットの中からブランケットを取り出し、男の背中にそっと掛けた。



今はこのまま眠らせておこう。

朝になればきっと目を覚ますはずだ。

あと数時間もすれば外も明るくなる。

見ず知らずの男と過ごすのは抵抗があるが、一部屋ずつ聞いてまわるよりはマシだった。



部屋の明かりを消し、ベッドへ横になる。

引き戸で仕切られただけの寝室。

天井を見つめながら、大きく深呼吸をした。

その瞬間、ふと幼い頃の記憶がよみがえった。

あれは確か、小学2年生の夏休みの事だ。



近所の公園で遊んでいた私は、1匹の子犬を拾った。

耳のたれた茶色い毛並みのオス犬。

私はすぐさま子犬を抱き上げ、家に連れて帰った。

誰もいない部屋の中、子犬と2人だけの時間。

牛乳とパンを与え、汚れた身体を洗ってあげた。



ひとりっ子の私にとっては、まるで弟が出来たような気分だった。

名前を考え、ボールで遊び、疲れて眠る子犬の横で私も眠った。






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