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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第8章 身体の関係●


「どう?気になる色はあった?」

「これ…素敵ですね。」

「良いね、似合いそう。」



小さな箱の中から、私は一つのボトルを選んだ。

まるで故郷の桜を思わせるピンクのマニキュア。

ほんのりとパールの入ったそのマニキュアは、角度を変えると七色の光をまとった。



「昔はよく友達に塗ってあげてたの。」

そう言いながら愛美先生は私の足の爪へ、丁寧にマニキュアを塗ってくれた。

色気の無い足元が一気に華やいで見える。

心がときめく。

私にも少なからず女性的な部分があったのだと驚いた。



「橘先生はさ、素材が良いんだからもっとお化粧変えてみたら?」

「…素材?」

「そう。
目の形も綺麗だし、鼻筋も通ってるし。

学校では仕方ないけれど、お休みの日とか彼といる時は少し意識して変えてみたら、きっと気持ちも前向きになれるかもよ。」






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