• テキストサイズ

【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第8章 身体の関係●


「ねぇ、橘先生ってネイルしないの?」

「え?」

「仕事柄、手は仕方ないとしても足なら出来るじゃない?」

「私は…今までした事が無いです。」

「もったいない。
そういう所でテンション上げなきゃ。」



そう言って愛美先生は立ち上がると、化粧台の引き出しから何かを取り出した。

それは小さな箱。

愛美先生はふふっと小さく笑うと、私の正面へと腰を下ろした。



「好きな色、選んで。」

そう言って箱の蓋を開けると、中に入っていたのはカラフルなマニキュアだった。



「最近はネイルサロンばっかりで、セルフはしばらくしてないんだけど。」



色とりどりの小さなボトルに、私の胸はときめく。

いつもドラッグストアの化粧品売り場を通る度に横目で見ていた。

私には必要ないと手に取った事すらなかった。

しかし、心のどこかでは憧れを抱いていたのかもしれない。



まるで宝箱のよう。

きっと私の瞳は輝いていたに違いない。






/ 768ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp