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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第8章 身体の関係●


◇◆◇



「それで?家に帰らないの?」

「恥ずかしいんですけど…その…何と言うか心の準備がまだ…。」

「自分から誘っておいて何言ってるの?
彼、待ってるんじゃない?
橘先生が帰って来るのを。」

「そうなんですけど…。」



愛美先生の家は白を基調としたお洒落なワンルームだった。

仕事を終え、家路につく愛美先生を校門の前で待ち伏せた。

「今日は家に帰れないんです!!」

そう切迫した私の言葉を聞いて、愛美先生は快く自宅へ招いてくれた。

宅配のピザを食べながら今朝の出来事を話す。

ワイングラスを片手に、愛美先生は頭を抱えていた。



「橘先生って大胆なのか繊細なのか分からない。」

「はい…。自分でもよく分かりません。」

「どうしてそんなに消極的なの?」

「それは…」



言葉を詰まらせる。

愛美先生の言う通り、私はすぐ消極的な思考になってしまう。

それは今に始まった事ではない。

幼い頃から私はいつだって後ろ向きだ。






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