• テキストサイズ

【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第8章 身体の関係●


まるで駄々をこねる子供の様だ。

自分の口から出てしまった言葉に驚く。

また佐久間さんを追い詰めてしまった。

しかし、恥ずかしながらこれが本心だ。

嘘偽りの無い私の想い。



佐久間さんは困った表情を浮かべながら、考えこんでしまった。

やはり…佐久間さんは私と身体の関係をもつ事を避けているのだろうか。

だとしたら、その理由は何だ。

私に魅力が無いからなのだろうか。



「何か…ごめんね。」

「え?」

「俺、忘れてた。」

「“忘れてた”って…。」

「そうだよね。セックスね。」



そう柔らかに微笑む佐久間さんの顔を見て、唖然としてしまった。



“忘れてた”



何とも佐久間さんらしい。

どこまでもマイペースでつかみ所の無い人だ。

決して私を避けていた訳ではない。

安堵からか、思わず声を出して笑ってしまう。

そんな私を見て、佐久間さんも少年のような笑顔を見せる。

先ほどまでの焦りや不安感が馬鹿馬鹿しく感じた。






/ 768ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp