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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第8章 身体の関係●


洗面所で濡れた髪を乾かし、薄めにリップクリームを塗る。

初めて触れるであろう佐久間さんの唇を想像し、わずかに頬は赤くなる。

今日は人生で特別な日。

大きな不安と小さな期待を胸に秘めながら、いつもの下着を身に付けた。



「…すみません。遅くなってしまって。」

「ううん。ゆっくり入ってて良かったのに。」

「片付け、手伝いますよ。」

「もう終わったから大丈夫。」



優しく微笑みながら、佐久間さんは冷蔵庫から缶ビールを取り出した。

「先生も飲む?」

「はい。」

少しお酒が入っていた方が緊張せずにすむだろう。

そんな心遣いだと思い、佐久間さんから缶ビールを受け取る。



「じゃあ、俺も入ってこようかな。」

「…あ、はい。」


そう、うつむきながら返事をした。

言葉には出来ぬ恥ずかしさ。

覚られぬように平静を装う。



これから、私はどうすればいいのだろう。

とりあえずは缶ビールを飲んだ方が良さそうだ。

コロが気持ち良さそうに眠るソファーへと腰を下ろした。






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