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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第7章 想い


「先生ってベッドでは積極的なんだね。」



ニタニタと笑いながら、高杉さんは私の手を強く握ってきた。

さっきまで気持ち良さそうに寝息を立てていたのが嘘のよう。

何という寝起きの良さだろう。

早く手を離してもらいたい。

私が繋ぎたかったのは高杉さんの手ではなく、優しい佐久間さんの手だ。



「離して下さい。」

「誘ってきたのはそっちじゃん。」

「間違えたんです。」

「そんな、間違えるかなあ?」

「何であなたがここで寝てるんですか?」

「だってサクちゃん、ソファーで寝落ちしちゃったんだもん。
ベッドで寝るしかないじゃん。」



だからといって“友達の恋人”と添い寝をするなど考えられない。

せっかくの目覚めも台無しだ。

それよりも眠っている間に何かされはしなかっただろうか。

自意識過剰かもしれないが、高杉さんならやりかねない。



とにかくこの手を離してもらわなければ。

もうすぐ目覚まし時計が鳴るだろう。

今日も私は仕事へ行かなければいけない。






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