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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第7章 想い


◇◆◇



まるで雲の上にいるようだ。

ふんわりと浮かんで心地好い。

何て目覚めの良い朝だろう。

私は佐久間さんの恋人。

幸せな毎日がより一層輝きを増す。

これから先に待ち受けている未来。

全てが希望に満ちあふれたものに感じた。



目覚まし時計はまだ鳴らない。

もう少しこのまま微睡んでいたい。

隣からは気持ち良さそうな寝息が聴こえる。

今日は手を繋いで眠らなかったようだ。

左手を伸ばし、愛しい佐久間さんの手を握った。



しかし、その手はいつもの繋ぎ慣れた手ではなかった。



私は驚き、慌てて隣を見る。

明るい髪色。

そこで眠っていたのは佐久間さんではなく高杉さんだった。



どうして高杉さんがベッドで眠っているのか…。

泊まっていくとは言っていたが、普通はソファーで寝るものだろう。

少なくとも私は高杉さんにとって“友達の恋人”なのだから、簡単に添い寝をして良い相手ではない。

うかつにも繋いでしまった手を離す。



しかし、私の左手を追うように、高杉さんの手が伸びてきた。






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