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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第7章 想い


佐久間さんはフフっと少年のような笑顔を見せた。



「付き合ってるよ。」



その言葉に、私は思わずお玉を落としてしまった。

カシャンという音に驚き、我に返る。

足元で眠っていたコロも飛び起き、ソファーの背もたれへと逃げていった。



確かめたくて仕方なかった想い。

頭を悩まし眠れない日もあった。

私が知りたかった“答え”。



その“答え”を、高杉さんはいとも簡単に聞き出してしまった。



「大切な彼女。」



少し恥ずかしそうに佐久間さんは微笑む。

なんて愛おしいのだろう。

待ち焦がれていた言葉。

その言葉に、今までの不安な気持ちなど吹き飛んでしまった。



“佐久間さんの恋人になりたい”



愚かだとさえ思っていた私の願い事は、こうして好奇心旺盛な高杉さんの発言によって叶ってしまった。



「そうなんだあ。」と、高杉さんはニタニタしながらこちらを見てくる。

しかし、不思議と不快感はない。

あるのは幸せの鐘の音。



なぜなら私は佐久間さんの恋人になったのだから…。






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