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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第7章 想い


「ところでさ、二人って付き合ってるの?」



突然何を言い出すのかと、持っていたお玉で頭を叩きたくなった。

和やかなムードが一変する。

一体この男はどこまでこちらのペースを乱せば気がすむのだろう。

ペースを乱すどころの話ではない。

空気が読めない。

人として致命的とも言える欠陥人間。

先ほどまで感じていた彼の面白さなどまやかしだ。

やはり私は高杉さんが苦手なのだ。



そんな事よりも佐久間さんだ。

佐久間さんはこの問いかけに何と返すのだろう。



“好き”でもない“愛してる”でもない関係。

“大切”という言葉を選んだこの関係…。



正直…あの日から不安でたまらなかった。

本当はきちんと確認しておきたかった。



私達は恋人なのか。

もし恋人ではないと言うのなら、この関係を一体何と呼ぶのか…。



しかし、私には確かめる勇気などなかった。



“俺は先生が大切”



その言葉だけを信じていたが…。






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