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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第2章 高校教師


時計を見ると午前2時を少し回ったところだった。

ベッドから起き上がると、携帯電話を片手に部屋を出る。

向かったのは先ほどの男の所。

彼女に対する“罪滅ぼし”という訳ではないが、このまま眠れぬ夜を過ごすのは耐えられなかった。



足早に階段を下りる。

あれから3時間。

さすがにもう、いなくなっただろうか。

風が強くなってきたのか、庭の木の葉が音を立てて揺れている。

携帯電話のバックライトで男がうずくまっていた場所を照らす。

暗闇にぼんやりと浮かび上がる人影。

そこには地面に倒れ込むようにして寝ている男の姿があった。



「あの…歩けますか?」

すぐさま男の身体を揺すりながら、そう問いかける。

「こんな所で眠ったら風邪引きますよ。」

かたわらにはキャップの開いた水のペットボトル。

「向こうの通りに出ればタクシーが走ってますから。」

見ず知らずの酔っ払いを介抱した経験などない。

どう対応するべきかも分からず、ただ男を揺すり起こそうとした。






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