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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第7章 想い






「へぇ~、君って高校の先生なの?

どうりで賢そうなわけだ。」



高杉さんはビールを飲み干し、愉快そうに笑った。

その横では佐久間さんが空いたグラスにビールを注ぎ、微笑んでいる。

この奇妙な食卓に違和感を感じつつも、佐久間さんに嫌われたくない一心で、私は何とか場の空気に溶け込もうと努力していた。



「サクちゃんも数学得意だったもんね。」

「中3の時にハマったね。」

「今でも覚えてるもん。
俺、頭悪くてサクちゃんにテスト写させてもらったもん。」

「ああ、今で言う“カンニング”ね。」

「いや、昔から“カンニング”は“カンニング”だろ?」



本当に二人は嫉妬するほど仲が良い。

突然現れた高杉さんに驚きもせず、佐久間さんは当たり前のように食事を振る舞った。

「先生、びっくりしたでしょ?」

私へのフォローはその一言だけだ。






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