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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第7章 想い






高杉さんはソファーから立ち上がると、私のいるキッチンへとやって来た。

キッチンカウンターから身を乗り出し、夕食の支度を続ける私を興味深そうに眺めている。



そんな高杉さんの視線がうっとうしい。

一体この人は何がしたいのだろう。

愛しい佐久間さんの友人であり、仕事仲間。

そうは言っても、正直私には“関わりたくない人”だ。



トゲのある言動で、また私はからかわれるに違いない。

現に高杉さんは私の顔をまじまじと見つめながら何か言いたけだ。



「タバコの後のキスって美味いんだよ。」



思わず顔が赤くなった。

なぜこの人は突拍子もない事を言い出すのだろう。

わざと言っているとしか思えない。

やはり私はからかわれているのだ。



「試してみる?」

「結構です。」

「何か怒ってるの?」

「…いえ。」



「はい、そうです。あなたに怒ってます。」などとは言えない。

少なくとも男は佐久間さんの友人であり、仕事仲間だ。

最低限の大人の対応をしようと努力はしてみるが、いつまでもつかはわからない。






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