• テキストサイズ

【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第7章 想い


「何か良い匂いするね。」

「…え?」

「今日の晩ごはん何?」

「…豆乳鍋ですけど。」

「やったぁ。俺もご馳走になっちゃおう。」



タバコをふかしながら笑う高杉さんに嫌気がした。

そもそも私はタバコが嫌いだ。

佐久間さんも家でタバコを吸う事はない。



つい最近までは学校の屋上でタバコをふかしていたが、やはり私にとってはあまり気分の良いものではない。

高杉さんの態度がより一層タバコへの不快感を強くさせる。

今ここは私の住む家でもあり、唯一安らげる場所だ。

私にも言わせてもらう権利くらいはある。



「タバコ…やめてもらえませんか?」

「どうして?」

「嫌いなんです…タバコ。」

「そう?じゃあ、消すよ。」



高杉さんは持っていた携帯灰皿へとタバコの吸殻を入れた。

部屋に漂う不快な香り。

本当は今すぐにでも立ち去ってもらいたい。

しかし、高杉さんは私の顔をチラリとのぞき見ると満面の笑みを浮かべた。






/ 768ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp