• テキストサイズ

【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第7章 想い


玄関が開く音がした。

佐久間さんが帰って来たのだろう。

コンロの火を消し、慌てて髪の毛の乱れを整える。



犬のように顔をクシャクシャにして「ただいま」と言う佐久間さんを想像し、胸が熱くなった。

これから始まる至福の一時。

1日の終わりに待っているご褒美のような時間。

私は何て贅沢なのだろ。

例え恋人じゃなくとも、こうして二人で過ごせるのだから幸せだ。

そう思えた。



リビングのドアが開く。

「お帰りなさい。」と呼び掛ける。

しかし、そこに立っていたのは佐久間さんではなかった。



「ただいま。また来ちゃった。」



明るい髪色に、まるで海外のモデルかと思わせるほどのスタイル。

手足は長く、顔は小さい。

そんな男の名前は…確か高杉…。



「俺の名前覚えてる?」

「高杉…さん。」

「“高杉さん”なんて固いなぁ。
“誠君”でいいよ。」



そう言って“高杉さん”はリビングのソファーへと腰を下ろした。






/ 768ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp