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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第7章 想い


“俺は先生が大切”



そう言われたあの日から、私はこのマンションで生活をしている。

アパートの部屋はそのままに、少ない荷物を持って引っ越してきた。

以前、佐久間さんが言っていた通り“セカンドハウス”のようなもの。

何かトラブルがあった時は帰ればいい。

トラブルなど起きてほしくはないが、帰る場所があるというのは気楽で良かった。



正直、佐久間さんとの新生活は充実しているように感じた。

朝起きると隣には気持ち良さそうに眠る佐久間さんとコロがいる。

そんな愛おしい人の顔を浮かべながら仕事へ向かう。

仕事を終えて帰宅すれば、夕食の支度をしながら佐久間さんの帰りを待つ。

他愛のない会話で笑い、夜になれば同じベッドで眠る。

もちろん手を繋いで…。



そんな恋人同士のような毎日。

“好き”でもなければ“愛してる”でもない毎日。

“大切”という言葉を選んだ真意は謎のままだが、私が“欲張り”さえ言わなければ、私達は何の問題もない毎日を過ごせていた。






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