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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第7章 想い


「さっきから変。」

「そんな事ないですよ。」

「ごめんね、聞きたくない話だったかな。」

「いえ…。」



静かな保健室に、コーヒーカップを置く音が響いた。

冷静なふりをしてはみるが、心はひどく動揺していた。



この事を知ったら、彼女は傷付くだろう。

私は…一体どうすれば良いのだろうか。

彼女が傷付かずにすむ方法…。

そんな事を考えるが、愛美先生の話が本当であるならば、やはり彼女は辛い思いをするだろう。



婚約者のいる相手と付き合うなど、それこそ泥沼になりかねない。

いや、問題は彼女側だけではない。

婚約者がいるにも関わらず、生徒と付き合う村瀬先生がおかしいのではないか。



彼女の事は遊びだったのだろうか。

それとも、婚約者は彼女を守るためのカモフラージュだったのだろうか。

様々な憶測が頭をよぎり、混乱する。



楽しいはずの保健室での一時。

その後に話した愛美先生との会話が思い出せぬほど、私は“彼女”の事が心配でたまらなかった。






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