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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第7章 想い


「村瀬先生とは机が隣だから。
村瀬先生と小松さんとのやり取りはよく見るの。」

「…。」

「小松さん、村瀬先生の事好きみたい。
態度でわかるの。」



そんな事かと正直ほっとした。

愛美先生は彼女と村瀬先生との関係を知っているわけではない。

それなら私も「気のせいですよ。」と笑って話をはぐらかす事が出来る。

もともと彼女は自分の事をあまり話したがらないタイプだ。

彼女の事を知っているのは私だけ。

それならば、取るに足らない話題だ。



「気のせいですよ。」

「そうかな?私、結構するどいよ。」

「彼女に限ってそんな事…」

「でも、もしそうだとしたら小松さんがかわいそう。」

「…どうしてですか?」

「だって、村瀬先生には彼女がいるから。」



コーヒーカップを持つ手が止まった。

村瀬先生の“彼女”は小松加奈だ。

愛美先生の言う“彼女”とは小松加奈の事ではないのか。

いや、小松加奈ではない他の誰か…。

愛美先生はそう言っているのだ。






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