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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第7章 想い


佐久間さんはゆっくりとソファーから立ち上がる。

いつもとは違う驚くほど真剣な眼差し。

その眼差しから逃れるように、私は視線をそらした。



次に佐久間さんが口を開くのは“終わり”の言葉だろう。

関係の解消。

傷付きたくないと心は予防線をはる。

思わず目を閉じてしまった。

今は…愛しいはずの佐久間さんの言葉が怖い。



「先生。」

「え?」



突然身体をフワリと抱き締められた。



予想だにしていなかった佐久間さんの行動に、私は小さな悲鳴をあげてしまった。

甘くスパイシーな香りが広がる腕の中。

徐々にきつく締め付けられていく身体。



私は必死で佐久間さんの背中へと手を回すだけで精一杯だった。



一体何が起こったのだろう。

まるで夢を見ているようだ。

佐久間さんの胸に顔をうずめる。

トクントクンと心臓の音が聴こえた。



「俺は先生が大切。」



そう言って佐久間さんは額にキスをくれた。






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