• テキストサイズ

【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第7章 想い


佐久間さんの言葉に、胸の苦しさが増した。

…ならば、佐久間さんの気持ちを私にも教えてほしいと思う。

どうして私と暮らしても良いと思えるのか。

コロの世話や食事の支度だけじゃない何かがあるはずだ。

手を繋ぎながら眠るという事は、私に好意を持ってくれているからだと信じたい。



「…佐久間さんは、私の事どう思っているんですか?」



声が震えた。

追求するかのような私の言葉に、佐久間さんは腕を組み、黙りこくってしまった。



困らせてしまっただろうか。

重たい女と思われてしまっただろうか。

しかし、このまま曖昧な関係を続けるには心がもたなくなっていた。



私は佐久間さんの恋人になりたい。

愚かな望みだろうとかまわない。

私は…佐久間さんが愛おしくてたまらないのだ。



佐久間さんは大きく、ふぅと深いため息をつく。

そのため息に、恋の終わりを感じた。

出過ぎた事を言ってしまった。

再び胸を締め付けたのは激しい後悔だった。






/ 768ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp