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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第7章 想い


また顔色を読まれてしまった。

昨日もこうして“あの男”に顔色を読まれた。

高杉誠。

佐久間さんの友達という事を差し引いても、やはり彼には不快感と不信感しかない。

いや、今は彼の事など関係ない。

今確かめるべきは佐久間さんと私の関係だ。



佐久間さんは私の言葉を待つかのように、ソファーにもたれながらこちらをじっと見つめている。

その視線に胸が締め付けられるほどの苦しさを感じた。

もどかしい。

今すぐにでも佐久間さんの胸に飛び込みたい。

きつくきつく抱きしめられたい。

“私達は恋人”

その確かな言葉が欲しい。



言えぬ想いを胸に秘めながら、佐久間さんの顔を見つめるのが精一杯だった。



「ごめんね、無理言っちゃって。」

「いえ…そんな事ないです。」

「俺、先生の気持ち全然考えてなかったよね。」






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