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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第2章 高校教師


部屋に戻りベッドへ入る。

今夜は心がざわつき眠れそうにない。

目を閉じてはみるが落ち着かず、何度も寝返りを繰り返す。

目には見えぬ何かに心が支配されてしまいそうな…そんな気分だ。



時計の秒針の音が響く部屋。

時おり、アパートの前を走る車のライトが窓から入り込んでくる。

時間が過ぎるのをただ待っているような夜。

心のざわつきは増すばかりだった。



きっと…

普段であれば、見て見ぬふりをして通りすぎていたと思う。

相手は男性だ。

外で一晩明かしたところで死にはしない。

しかし、放課後の屋上での出来事が心のどこかに引っかかっていた。

もしかするとあれは、彼女なりのSOSだったのではないか。

そんな事すら思えてならない。

今さら考えたところでもう遅いのだが、一度浮かんだ疑問符は、簡単には姿を消してくれない。

こうなった以上、今夜はとことん自分の心と対話する他ないのだ。






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