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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第7章 想い


男はまじまじとこちらを見ながら笑っている。

一体いつまでここに居座るつもりなのだろう。

いや、男からしてみれば私の方が“いつまで居座っている”のだろうだ。

これまでの経緯を話すべきか…。

しかし、この男にはどこか不信感を感じた。



「君さぁ、何か面白いね。」

「…え?」

「その“なびかない”感じ?

俺、超タイプ。」



私は思わず言葉を詰まらせる。

さっきから男は何を言っているのだろう。

男の言葉に心が動揺する。

まるでもてあそばれているような不快な感覚だ。



顔を赤らめる私に「可愛いね。」と言って男はタバコを消した。

ソファーから立ち上がる男に、私は身の危険を感じ、身体を強ばらせる。

何かされるのではないか…。

佐久間さんに感じたものとは真逆の感情がうごめく。

男からは悪意しか感じない。

私の最も苦手とするタイプだ。






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