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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第7章 想い


男の言葉を聞いて、正直ほっとしている自分がいた。

男は佐久間さんの恋人などではない。

ならば、私にも少なからず“望み”があるのではないかと思う。

いや、今はそんな事よりも男の素性が気になった。



「どうやってサクちゃんに近付いたの?」

「…おかしな言い方やめて下さい。」

「サクちゃん、ああ見えて結構ガード堅いよ。

まあ、女の子は好きだけどね。」



どことなく男の言葉には刺があった。

まるで私の出方をうかがっているような物言いだ。

それも当然の事か。

佐久間さんはきっと私の存在を公言などしていないのだろう。

この男からしてみれば、私は佐久間さんの家に突如現れた謎の女だ。

素性が気になるのは男も同じだ。



「そんな睨まないでほしいな。」

「…睨んでなんていません。」

「君って顔に出やすいタイプなんじゃない?
女の子はもう少し笑顔でいなきゃ。

サクちゃんの事好きなんでしょ?
嫌われちゃうよ。」






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