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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第7章 想い


◇◆◇



朝目覚めると、すでに佐久間さんの姿はなかった。

今日も手を繋ぎながら眠っていたのだろうか。

毛布の中の左手がほんのりと熱かった。



コロにご飯をあげ、簡単な身支度をする。

佐久間さんは今頃、新幹線の中だろうか。

昨日預かっていたシャツを洗おうと洗面所へ向かう。

ほのかに感じる甘くスパイシーな香り。

その香りに、私はまた胸を熱くさせた。



「…佐久間さん。」



名前を口にするだけで心が震える。

想いは募るばかり。

息苦しささえ感じる。

私は…一体どうすればいいのだろう。



佐久間さんのシャツをきつく抱き締めた。

まるで佐久間さんの腕の中にいるような感覚だ。

めまいがするほど、私は佐久間さんが愛おしい。



“恋人になりたい”



そう強く強く思った。






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