第7章 想い
「身体の関係はまだないんでしょ?」
「あっ…はい。」
「もし、これからそういう事をする展開になるのだとしたら、きちんと確認しておいた方がいいよ。
身元はもちろんだけど、きちんとお付き合いしているのかどうかも。
“大人の関係”と言えば聞こえはいいけど、泥沼になりかねないからね。」
「…そうですね。」
「私は橘先生が心配なの。
だから変な男に引っかかって欲しくなんてない。」
「わかりました、ありがとうございます。」
お酒のせいか、愛美先生は少し感情的になっているように思えた。
それでも、私の事を思い、アドバイスをしてくれたのだろう。
何とも頼もしい存在だ。
愛美先生の心配するような事はもちろん無いとは思うが、佐久間さんの詳しい勤め先位は聞いてみようとは思う。
正直、私ももっと佐久間さんの事を知りたい。