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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第7章 想い


「何だか、その男怪しくない?」

「…え?」

「身元は確かなの?」



突拍子もない愛美先生の言葉に、私は目を丸くした。

今まで考えてもいなかった。

佐久間さんは44歳の美容師…。

そして、昔私の住むアパートの部屋に住んでいた。

今は高級タワーマンションに住み、子猫を預かってもらっている。

嘘のような本当の話。



「橘先生…騙されたりしてないよね?」

「そんな…騙されるような事なんて…。」

「でも、外で会った事ないんでしょ?
こう…第三者の目につくような所で。

そういうのって大事だよ?」



確かに愛美先生の言う通りだ。

私は佐久間さんの事を知らなさすぎる。



それでも、少し舌足らずで穏やかな口調。

顔をクシャクシャにさせる少年のような笑顔。

醸し出す雰囲気は柔らかく、そして温かい。



居心地の良い佐久間さんなら、私はたくさん知っている。






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