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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第7章 想い


◇◆◇



「ふーん。
そんな事があったんだぁ。」

愛美先生は美味しそうにジョッキのビールを飲み干す。

いつもの焼き鳥屋。

放課後、なかば強引に誘われ、私は佐久間さんとのこれまでを包み隠さず話した。



「付き合っているわけではないんですけど…。」

「そうね。」

「その…お互い気持ちを打ち明けた事がないんです。
例えば“好き”だとか“付き合おう”だとか…。」



私の言葉に、愛美先生はうつむき、黙りこくってしまった。

おかしな話をしてしまっただろうか。

しかし、残念ながらこれが真実だ。



私達は“まだ”恋人同士などではない。

お互いの家を行き来し、手を繋いで眠っただけの仲だ。

もちろん、“これから”があるのならば恋人になりたいとは思う。

佐久間さんを思う気持ちはもう簡単に止められるものではない。



会う度に好きになる。



佐久間さんはやはり不思議な魅力を持った人なのだ。






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