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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第2章 高校教師


男の髪は肩まであり、柔らかそうなウェーブがかかっていた。

その身体つきからして20代から40代といったところだろうか…。

黒い服に身を包んだ細身の男。

アパートの住人のような気もするが確証は持てない。

何せ肝心の顔が見えないのだ。



バックライトの明かりを頼りに、ゆっくりと男へ近付く。

こんな所でうずくまっているのだから、どこか具合いが悪いのだろうか。

「…どうかされましたか?」

そう声をかけるが、男は眠っているのか返事はない。



どうするべきだろうか…このまま放っておいても良いものだろうか。

対応に頭を抱える。

「あの…立てますか?」

そう問いかけるが、やはり男は何の反応も示さない。



しかし次の瞬間、ふわりと吹いた生暖かい風にのって、男の身体から酒の匂いが漂ってきた。

思わず顔を背けたくなるような強烈な酒の匂い。

その匂いは、普段酒を飲まない私にとっては不快な匂いでしかなかった。






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