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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第6章 距離感






佐久間さんのベッドは、一人で眠るには大き過ぎるキングサイズのベッドだった。

シャワーを浴び、佐久間さんから借りたTシャツを着る。

佐久間さんのシャンプーは、ほのかに甘いシトラス系の香りがした。



ベッドにもぐり込み、深呼吸をする。

佐久間さんは言っていた通り、ソファーでコロと眠るようだ。

こんなに大きなベッドなら、二人で眠っても何の問題もないだろうに。

そもそも私のシングルベッドで添い寝をした事があるのだから、今さら別々に眠るのもおかしな話なのだ。



私は…佐久間さんにとって、どんな存在なのだろう。

会えるだけで良かったはずなのに、どんどん“欲張り”になっているような気がした。

恋人になりたい。

そう思うのは愚かな事だろうか…。



私はベッドから起き上がると、ゆっくりと寝室のドアを空ける。

リビングにあるソファーでは、佐久間さんがコロをお腹の上に乗せたまま眠っていた。

毛布をかけてはいるが、肌寒そうに見える。



「…佐久間さん。」

そう呼びかけると、佐久間さんはすぐにこちらを向いた。






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