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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第6章 距離感






目覚めると、膝の上にコロはいなかった。

ぼんやりとした頭。

ふと、人の気配を感じ横を向く。

そこには膝にコロを乗せた佐久間さんの姿があった。



「起きた?」とコロを撫でながら佐久間さんは笑う。

「…おかえりなさい。」

突然の出来事に私の顔は赤くなった。



「…いつ、戻られたんですか?」

「15分位前かな?」

「すみません…私、寝ちゃって。」

「いや、いいんだよ。」



時計を見ると午前0時をまわっていた。

こんなに眠るつもりはなかったが、よほど疲れていたのだろう。

ここ最近は佐久間さんの家に通いつめ、アパートに帰る頃には深夜になっている事もあった。



「今日は泊まっていくといいよ。」

「いえ…帰ります。」



そうは言ってみたが、帰る電車はもうない。






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