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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第6章 距離感


「思ったんだけどさ…」

佐久間さんは箸を止め、突然真剣な眼差しを向けた。



「俺、あんまり家にいないからさ、ここに住めば?」

「え?」

「いや…、通ってくるのも大変じゃない?
部屋なら空いてるし。」

「…冗談ですよね?」

「いいや、冗談じゃないよ。
それに俺はもともとあまり冗談言わないよ。」



佐久間さんはそう柔らかな表情で笑う。

恋人同士であれば自然な成り行きなのかもしれない。

しかし、私達は恋人同士などではない。

ただの…

友達というのも不自然だが、あまりにも唐突に距離を縮めすぎではないかと思う。




「先生が嫌ならいいけど。」

「嫌ではないですけど…」

「あまり深く考えないでよ。
アパートの部屋はそのままにして、俺のいない時に泊まっていけばいいじゃん。
“セカンドハウス”的な?」

「そんな事…」

「俺ももう離れたくないし…コロと。」



そういたずらに笑う佐久間さんに胸が熱くなった。






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