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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第6章 距離感






「やっぱり美味しい。」

私の作ったお味噌汁を飲み、佐久間さんは笑顔を見せる。

そのクシャクシャの笑顔は私にとって最高のご馳走だ。



「明日も寒そうだね。」

「そうですね。」

佐久間さんはテレビの天気予報を見ながらそう話す。

テレビを見ながら食事をするなど、初めての経験だ。



「でも、先生は北海道出身だからこっちの寒さなんて平気でしょ?」

「そんな事ないですよ。」

「函館って雪多いの?」

「北海道の中では少ない方だと思います。」

「去年の秋に行ったんだよ、北海道。
仕事だったから全然観光出来なかったんだけどね。」

「…札幌ですか?」

「そう、札幌だけ。」



札幌に美容室の支店でもあるのだろうか。

詳しく聞きたい思いもあるのだが、何となく仕事の話はさけたい。

今は日常を忘れ、ゆっくり佐久間さんと食事をしたい。






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