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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第6章 距離感


佐久間さんは私を喜ばせるのが上手だ。

そんな事を言われたら、毎日でもここへ通いたくなる。

私だって、毎日佐久間さんにお味噌汁を作ってあげたい。



「部屋、探してるの?」

「あっ…はい。なかなか見つからなくて。」

「焦んなくてもいいよ。」

「…ありがとうございます。」

「俺もいなくなったら寂しいし。」

「え?」

「コロがいなくなったら寂しい。」



一瞬…私の事を言われたのかと思い、戸惑った。

そんな事はない。

佐久間さんはただの“猫好き”だ。



「福岡、思ったより寒かったよ。」

「そうだったんですか。」

「皮ジャン着て行って正解だった。」



広いキッチンで食事を作りながら、他愛もない話をする。

まるで恋人同士のようだと錯覚する。

胸の鼓動が止まらない。

自分が思っている以上に、私は佐久間さんの事が好きなのかもしれない。






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