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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第6章 距離感


「ねぇ、先生って彼氏いるの?」

「えっ?」

彼女からの突然の問いかけに、思わずパンを喉につまらせそうになる。

生徒からそんな事を聞かれるとは思ってもいなかった。

そもそも私は恋愛などの類いの話はあまり得意ではない。



「私も話したんだから先生も教えてよ。」

そう彼女に詰められ、思わず顔が赤くなる。

「…私は別に。」

「いないの?」

「いないよ。」

「じゃあ、何でそんなに動揺してるの?」

「それは…」

「不倫中とか?」

「違うよ!!」

「じゃあ何?」



私の反応を見ておもしろがっているに違いない。

しかし、彼女は私に“真実”を打ち明けてくれた。

それならば、私も“真実”で応えるべきなのではないか。

例えそれが生徒であっても…。

そう思えた。



「好きな人はいる。」

「ウケる。」



真剣な眼差しで応えた私の言葉に、彼女は無邪気に笑った。






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