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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第6章 距離感


愛美先生とはあまり恋愛の話をした事はなかった。

しかし、愛美先生ほどの女性に彼氏がいないとは思えない。

長年付き合っている恋人がいるのではないか…そんなイメージだ。



「彼氏と旅行とか…マジうらやましい。」

「…そうだね。」

「私もしたいな…村瀬先生と。」

ため息をつくように彼女はそう言った。



“私、村瀬先生と付き合ってるの”

彼女からそう打ち明けられてから、村瀬先生の話を聞くのはこれが2回目だ。

彼女の言う通り、教師と生徒の恋愛など、旅行どころかデートすらまともに出来ないだろう。



「…あと2年待ったらどこへだって行けるよ。」

「2年か…。私には“永遠”に思える。」

「…あっという間だよ。」



16歳の少女には、2年など何万光年も先の事に感じてしまうだろう。

もし私が彼女なら…2年後の事など考えられないと思う。






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