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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第6章 距離感






うたた寝をしてしまっていたようだ。

ハッと目を覚ますと、膝の上でコロが丸くなって眠っていた。

気持ち良さそうにゴロゴロと喉を鳴らしている。

安心しきったような寝顔。

愛おしくなり、小さな額を優しく撫でた。



一瞬、自分がどこにいるのか分からなかった。

広すぎるリビング。

ソファーと向かい合うように置かれた大きなテレビ。

自分のアパートとはあまりにもかけ離れた空間に、未だ夢を見ているようだ。



泊まっていってもいいからと佐久間さんは言っていたが、さすがにそれは無理だ。



時計を見ると午後10時。

今から帰っても遅くはない。

しかし、膝の上でコロが眠っているせいで身動きがとれない。

ゆっくりソファーの上に下ろそうかとも思ったが、起こしてしまっては可愛いそうだ。



もう少しこのままでいよう。

終電に間に合えばいい。

そう思い、優しくコロの頬を撫で続けた。






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