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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第6章 距離感


そして、これは私の勝手な望みなのだが、佐久間さんのマンションから近い街がいい。

さすがに同じ地区に…という訳にはいかないが、今のアパートよりも離れた街には住みたくない。

本当に勝手だとは思うが、佐久間さんとはこれからも時々食事をしたいと思う。



食事だけじゃない。

コロにも会いに来てほしい。

仲良く食卓を囲み、側にはコロがいる…そんな夢のような日々を想像していた。



一息つき、ソファーへと腰を下ろす。

ポケットから取り出した携帯電話。

この3日間、暇さえあれば不動産会社のサイトを眺めていた。

「…高いなぁ。」

今の部屋と同じ広さのアパートとなると、やはり値段は高くなってしまう。

ペット可の物件ともなればなおさらだ。

「仕方ないよね。」

そうつぶやきながら、床で毛繕いをしているコロを見つめた。



きっと、これが最後の引っ越しになるかもしれない。

家賃の事よりも、今は条件を満たす物件を探そう。

まるで終のすみかを探しているような心境だった。






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