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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第5章 条件


今までアパートの部屋だけで会っていたせいかあまり感じた事はなかったが、こうして外で会ってみると、私と佐久間さんは明らかに不釣り合いだ。

それは以前、亮太と付き合っていた頃に感じていたもとは比べものにならない。



“住む世界が違う”



はっきりとそう感じる。



「それで、どうする事にしたの?」

「え?」

「いや、猫の事。
引っ越すのか、里親を探すのか。」

「…引っ越す事にしました。」

「そっか。」

「すぐにでも部屋を見つけます。
それまで佐久間さんにはご迷惑おかけしてしまいますが…本当にすみません。」

「いや、本当に迷惑だなんて思ってないから。
それより猫に入れ込みすぎないように気を付けないと、別れが辛くなっちゃうね。」



少し寂しそうな佐久間さんの横顔。

何て邪気がないのだろうと思う。

例え住む世界が違ったとしても、佐久間さんには惹かれてしまう不思議な魅力があるのだ。






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