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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第5章 条件


「私、本当はタバコもコーヒーも苦手。
だって苦いじゃん。」

彼女はそう言っていた。

「じゃあ、どうして今までタバコを吸ったり缶コーヒーを飲んだりしていたの?」と、尋ねる私に彼女は少し恥ずかしそうにこう言った。



「村瀬先生の真似。」



彼女のその柔らかな表情からは、やはり村瀬先生との“特別な関係”がうかがえた。



恋人と同じ物を好むようになるのは、決して珍しい話ではない。

少しでも恋人の“色”に染まりたい。

そんな女性は多いだろう。



正直、彼女には聞きたい事が山ほどある。

一体いつから村瀬先生と恋人関係になったのか。

そして、それはどちらからだったのか…。



しかし、今は何も聞かずに見守ろうと思う。



彼女にとって村瀬先生の存在は、学校を辞めないただ一つの理由なのだから。






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