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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第5章 条件


「小松さん、あなたもこっちに来て飲んだら?」



愛美先生はそう優しく声をかけた。

これ以上ベッドの上で飲食をさせるのは、さすがに行儀が悪い。

彼女はしぶしぶベッドから降り、椅子へと座る。

手にしていた携帯電話を制服のポケットにしまい、マグカップを両手で持った。



「…甘い。」



一口飲み、彼女はそうつぶやいた。

そんな彼女を見て、愛美先生はふふっと笑う。



「あなたには“ココア”。甘い物好きでしょ?」

「…どうして分かるんですか?」

「昨日もクリームパン食べてたよね。」



彼女はハッとし、テーブルの上に置いた食べかけのクリームパンを見つめた。

愛美先生の言うとおり、彼女は昨日もクリームパンを食べていた。

その姿が何だかとても美味しそうに見え、私も今日は弁当を作らずにクリームパンを買って来たのだ。



「保健室でココアを飲んだ事は、他の生徒に内緒だよ。
ここにいる三人だけの秘密。」



“三人だけの秘密”

その言葉には妙なくすぐったさがあったが、彼女は愛美先生の顔をチラリと見ると、深くうなずいた。

この場所が…保健室で過ごすこの時間が、彼女にとって居心地の良いものになってほしい。

そう心から思った。






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