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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第4章 種


「あっ!!」

慌てて鍋をコンロから下ろし、火を止める。

柄にもなく大きな声を出してしまった。

その声に驚いたのか、子猫は鳴くのをやめ、不思議そうな顔をしてこちらをじっと見つめている。

「ごめんね、もう少し待っててね。」

そう言いながら、鍋の中に残った牛乳を深めの皿に移した。



その時だった。



突然、部屋のチャイムが鳴った。



思わず身体が強ばる。

隣の部屋の住人だろうか。

それとも近所に住む大家だろうか…。

子猫を連れ込んだ事に対するクレームに違いない。



いくら何でも早すぎるだろうと、急いで玄関へと向かう。

部屋を見渡すと、チャイムの音に驚いたのか子猫はローテーブルの下に隠れてしまっていた。



何と言い訳をすればいいのだろう。

“預かっているだけです”

そう言えば納得してもらえるだろうか。

しかし、このまま居留守を使うわけにもいかない。

とにかく、この場をやり過ごさなければ…。



私は意を決し、玄関のドアを開けた。






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