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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第4章 種


いや、もう考えるのはやめよう。

彼女達の事に関して、私は完全な部外者だ。

他人の恋愛をとやかく言う権利など私には無い。

ただ一つだけ言えるのは、誰にも知られてはいけないという事。

もし誰かに知られでもしたら、彼女も村瀬先生も学校にはいられなくなる。

とくに村瀬先生には厳しい罰が与えられるだろう。



彼女はこの事を誰かに話しただろうか。

私以外の誰かに。

もし私だけに話してくれたのならば、内容はどうであれ、それはそれで単純に嬉しかったりもする。

色々と心配事は尽きないが、やはり私は彼女が可愛いのだ。



そろそろ家へ帰ろうか。

さすがに身体が冷えてきてしまった。

いくら雪の降らない東京の冬でも、夜になるとそれなりに寒さを感じる。

残りのビールを一気に流し込む。

ぼんやりしていたせいか、気管に入り思わず咳き込んでしまった。






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