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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第2章 高校教師


遠くを見つめながら、彼女は制服のポケットから何かを取り出した。

それが何なのか、こちらからでは良く見えない。

手に収まる大きさ…携帯電話だろうか。

彼女に興味があった訳ではないが、何となくそれを眺めていた。



もともと彼女は入学当初から目立つ存在だった。

艶のある黒髪に白い肌。

切れ長の瞳。

長身で顔は小さく、モデルのように手足は長い。

すれ違えば誰もが振り返る美少女だ。

普通に考えればクラスの中心にいるようなタイプ。

しかし、彼女はいつも1人だった。



そんな彼女が制服のポケットから取り出したのはタバコだった。

慣れた手つきで火をつけ、煙を吐き出している。



今時、屋上でタバコを吸う生徒がいるのかと驚いたが、同時になぜ彼女がそんな行動を取ったのか不思議でならなかった。

さすがにこればかりは見逃す訳にはいかない。

正直彼女と関わるつもりはなかったが、一応教師という立場としては注意せざるを得ない。

深いため息をつき、私は足早に屋上へと向かった。






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