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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第4章 種


母の営む喫茶店は、古民家を改装したレトロな雰囲気の店だ。

教会群のあるこの街並みにも溶け込み、地元の客だけではなく観光客にも人気があるらしい。

12月31日に店を開ける事もないと思うのだが、母曰く、コーヒーを飲むのが日課になっている客もいるからとの事だった。

さすがにアルバイトの店員には休みを取らせたそうだが、そうなると母一人で店を回さなければならない。

何か手伝える事があれば…。

毎年の事ではあるが、一応様子が気になり見に来てしまった。



通りを渡り、店の正面にある大きな窓から中をのぞきこむ。

店内には数人の客と、笑顔で接客する母の姿があった。

そんな母が笑顔を向ける先…カウンターに座る一人の男。

その男もまた、コーヒーを飲みながら母へと笑顔を向けていた。






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