第2章 何でそんなに可愛いんだ
オレは桃浜の上体を起こすと、ブラウスのボタンを丁寧に外し始めた。本当なら服の中に手を突っ込んで、ぐにぐにと揉みしだくなどしてみたい。服の乱れた桃浜なんてさぞかしエロくて堪らないことだろう。
だが桃浜は服が伸びたり痛んだりするような行為を大変嫌うのだ。以前ブラジャーをぞんざいに扱って怒られたことがある。オレとしても桃浜が嫌がることは絶対にしたくない。だからオレは桃浜とセックスする時は、必ずこうして紳士的に服を脱がせることにしているのだ。それに、オレが服を脱がせる様を、トロンとした目で見つめる桃浜はもうとんでもなく可愛いのだ。
ブラウスのボタンを外し終え、スルリと脱がせる。桃浜の肩が露出する。ああ可愛い。この一瞬一瞬が可愛い。
キャミソールに手をかけると、桃浜がバンザイの姿勢を取るので、それも脱がせる。まるで着せ替え人形みたいだ。まあオレは男なのでそんなもので遊んだことはないが、桃浜は今オレのものなのだという気持ちになれて、ゾクゾクする。
さて、ブラに包まれた胸があらわになる。何度見てもいい光景だ。オレはブラが作る谷間に顔を埋め、舌を這わせた。桃浜がオレの頭に手を回し、よしよしと撫でさする。柔らかな手のひらのぬくもりが気持ちよくて、オレの愛撫にも熱がこもる。
「…ふぅっ…」
桃浜の吐息が熱い。
オレは彼女の背中へ手を伸ばすと、ソっとブラのホックを外した。ふわ、とブラがゆるむ。押さえつけるもののなくなった桃浜の胸が、ぷるんと飛び出す。オレはむしゃぶりつきたくなるのを必死で堪えて、ブラを丁ッッ寧に剥ぎ取り、丁ッッ寧に畳んだ。
邪魔にならないようそれをベッドの下に置いてやってから桃浜の方を見ると、彼女は潤んだ目をしながらニコリと微笑む。
ああもう、今すぐめちゃくちゃに揉みしだきたい。