第9章 SweetTime
審神者side
「アリス…」
不意に名前を呼ばれて、
意識が夢の中から現実の方へ飛ぶ。
まだ寝ていたい…
私を呼んだのは、だれ…?
不意に頬に、そっと手が添えられる。
大きくて、優しい手。
「貴女がいけないのですよ。」
その言葉で一気に目が覚める。
気づいたときには、長谷部にキスされていた。
ばっちり長谷部と目が合う。
「あ、あるじっ?!」
『は、長谷部のエッチ!!!』
長谷部の顔が真っ赤に染まっていく。
もちろん、私も。
気まずいやら恥ずかしいやらで、
目を合わせられない。