第7章 花火大会
一人悶々と考えていると、
女の子と鶴丸がぶつかってしまった。
『おっと、すまない。ケガはないか?』
「いえ、大丈夫です。
こちらこそ、すみませんでした。」
わ、けっこう可愛い子だ。
いいなぁ。
この子みたいに可愛いかったら…
うう、ちょっとだけメンタルやられたよ。
「主、手繋いどかないか?」
『え、あっ、うん。』
鶴丸の急な提案に、思わず頷いてしまう。
鶴丸はいつもの笑顔で手を繋いでくれた。
待って!!
状況が整理できてない!!
一気に頬が熱くなったのと、
周りの視線に耐えられず、
繋いでいた手をばっと離す。
「ご、ごめんっ。私、やっぱr『ははっ、そんなに嫌だったか?』
鶴丸は、突き放したようにそう言うと
私の先をすたすたと歩き出した。